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加納光於

会期:2016年5月1日(日)~5月30日(月)

展示作家:加納光於

5/1(日)より第15回企画展「加納光於」展を開催いたします。

「芸術と呼ぶ古びた仮装のなかで、稀れに、きわめて稀れに、聞いたことも見たこともない小昆虫が住んで、人の魂のなか、金属の分子のあいだを通行するのを感じ取ったからにほかならない。」瀧口修造

加納光於は東京・神田出身の版画家です。病弱だった幼少期は植物やフランス近代詩に関心を寄せます。19歳の時、古書店にて今純三著「版画の新技法」を偶然見つけ独学で銅版画の世界へとのめりこんでいきました。後に瀧口修造によって見出され23歳の年に初の個展を行い、現在に至るまで作家としての活動を続けています。

彼の活動はただの銅版画家に留まることなく、銅版をバーナーで直接焼いた「mirror33」や、デカルコマニー的技法を用いた「稲妻捕り」シリーズ、また油彩やオブジェの制作、雑誌や書籍の装幀やカットに至るまで、自身の作家性を意欲的に変えて行きます。

今回当ギャラリーではそんな「mirror33」や、「稲妻捕り」シリーズをはじめ、ウィリアム・ブレイクの「天国と地獄の結婚」からイメージしたという「充ちよ、地の髭」など、数あるシリーズを展示することによって加納光於の作家としての変化を見て取れる展示を行います。

彼は過去に金属板について「峻烈なイメージを鍛えあげる主体そのものの場なのだ」と言ったそうです。

彼は長年、自身の中にあるイメージを金属の板に彫り込む事で昇華させてきました。そしてまたさらに新たな場を求めて活動し続けています。是非当ギャラリーにてそうした軌跡の一部分をご覧になってみて下さい。