exhibitions

ボンジュール!戦後フランスの日本人作家展

会期:2017年1月9日(月)~1月29日(日)

展示作家:菅井汲/堂本尚郎/今井俊満/土橋醇/田淵安一ほか

1/9(月)より第19回企画展「ボンジュール!戦後フランスの日本人作家展」を開催いたします。

 

第二次世界大戦後の1940年代半ばから1950年代にかけて、フランスを中心としたヨーロッパで興った非定形(informel)を志向した前衛芸術運動「アンフォルメル」。

激しい抽象絵画を中心とした美術の動向で、アメリカの抽象表現主義とも比較される運動です。

中心人物であるミシェル・タピエは1956年に日本で展覧会を企画し、戦後の日本の美術界に一大アンフォルメル旋風を巻き起こしました。

 

今展示では、アンフォルメルを中心に戦後のフランスで活躍した日本人作家たちの作品を展示致します。

 

◎菅井汲
大阪美術学校で学んだ後、阪急電鉄宣伝課に入社。1945年まで在職して商業デザインに携わる。
中村貞以、吉原治良に師事した後、1952年パリに渡る。
渡仏直後から1960年代前半にかけて、日本の土着的テーマに基づくアンフォルメル風の抽象絵画を描く。
その後、幾何学的な形態を明快な色彩で描いた「オートルート」のシリーズを制作するようになる。
愛車のポルシェで高速走行している時に浮かぶビジョンが制作のモチーフになっている。

 

◎堂本尚郎
父は日本画の堂本印象で、京都の芸術一家に生まれる。
一つの画風に留まらず、晩年まで新たな画風を探求した。
パリで活動していた今井俊満らとともに「アンフォルメル」運動に参加し、運動を代表する作家として活動する。
また、日本の前衛グループ「具体美術協会」とアンフォルメルの作家たちと交流する。
ピカソ、シャガールらも手がけたフランスの名ワインのラベルにも起用されるなど、海外での評価も高い。

 

◎今井俊満
1950年代パリで国際的前衛美術運動「アンフォルメル」に参加。
そのダイナミックで、重量感あふれる作品を通して、アンフォルメルの代表的な画家として国際的に高く評価されている。
1980年代からは作風を大きく変え、アンフォルメルと日本の伝統美の融合をめざした「花鳥風月」のシリーズを制作。
1979年 紺綬褒章受賞、1997年フランス芸術文化勲章(コマンドール)受賞。

 

◎土橋醇
1938年、東京美術学校油画科卒業。
その後渡仏し、アカデミー・ランソンに学ぶ。
1946年光風会会員、1952年光風会展特賞を受賞。
1953年に再び渡仏し、1973年までの20年間パリで制作活動を送る。
作品は東京国立近代美術館、パリ国立近代美術館等に収蔵されている。